代表あいさつ
自宅でサロンを運営しておりますエレクトリック・ファントム代表の加藤朝子です。
私は、女性が働くということや、経済的に自立するということについて、長い間いろいろな面から考えてきました。
欲しいものは「対等で健全な関係性」
女性の経済的自立の必要性について叫ばれ始めてから、すでに数十年が過ぎました。
その経過において、女性たちと、またそこで共に生きる男性たちの生活形態として色々な新しい形態が生まれ、さらには新しい問題がいろいろと発生してきたように思います。
私自身の世代において、すでに「女性が働く」ことというのは、当然のものとしてある選択肢と感じられています。 そうした環境をつくりあげてきた先人たちへの感謝の気持ちは忘れたくないものですが、私たちは、この現状における新たな問題やその先に目を向けていくべきであると私は思っています。
女性も「男性と同じように」社会に進出し、働く、ということについての不安や問題を、すでに現在の女性たち、そして男性たちは抱えているように思われます。
具体的には、たとえば夫婦ふたりともが家庭の場から離れてしまうことによる家庭の荒廃や、互いに経済的に自立しているためにお互いが我を通そうそし、孤立しやすい状況を生むという不安などです。社会的にはそうしたことは実際に、離婚率の増加や家庭の環境崩壊としてあらわれています。
そうした危惧や不安から遠ざかるために、婚姻関係そのものを結びにくくなっていたり、子供のある家庭を築くことに踏み切りにくくなっているのではないかと思います。
経済的自立や、社会との関わりを持ち続けることはたしかに重要な要素であると考えます。
しかし、それはほんとうに、それだけがどうしても必要なことだったのでしょうか。
私は、そもそも私たちが幸福であるためにもっとも必要であったこと、欲していたことは、パートナーや家族や友人など、身近な人々との「対等で健全な関係性」であると考えます。
だから、もし既存のパターンの「経済的自立」や「社会との関わり」に固執しすぎることによって、そのような関係性を破壊するのであれば、そのような「経済的自立」を確保することには意味がないのではないか。そう私は思います。
また逆に、そうした関係性の破壊をおそれて、それゆえに「経済的自立」や「社会との関わり」を放棄し、自分の不満や不自由をパートナーの責任として押し付けるか、我慢しつづけることしかできなくなる、というのもよくないことだと思うのです。
身近な人々との関係、そのためによい状況や必要な要素、というのは人それぞれだと思います。
エレクトリック・ファントムは、そうした中でより多様な働き方の選択肢や、問題を解決するためのソリューションを社会に提供していけるような事業を行っていきたいと考えています。